皮膚科予約・スキンケア相談 tel.03-5961-9966

小児皮膚科|豊島区巣鴨の皮膚科・婦人科 女医が日曜日も診療致します

お子様の肌はデリケート

お子様の肌は、まだ発達途中にあるため、大人に比べてとてもデリケートですし、免疫機能も不完全なので、特別な配慮を要します。
また、お子様に特有の皮膚症状も少なくありませんので、しっかりと診察した上で、お一人お一人に合った適切な診療を行います。
小さなお子様は、自分の症状をうまく言葉で伝えられないことが少なくありません。そのため、気づいた時には、ひどい状態になっているケースもしばしばです。
近くにいる大人が、お子様の皮膚の変化に気づきましたら、早めに相談にいらしてください。

お子様の代表的な皮膚疾患

  • あせも
  • とびひ(伝染性膿痂疹)
  • 水いぼ(伝染性軟属腫)
  • アトピー性皮膚炎
  • おむつかぶれ
  • 水痘
  • 麻疹(はしか)
  • 乳児脂漏性湿疹 など

あせも

あせも(汗疹)とは、汗をたくさんかいた後に、皮膚に細かい水ぶくれやブツブツが現れる皮膚疾患のことです。
汗をかきやすい夏に多く、小児に発症しやすい疾患です。
高熱を出している方や高温の環境下で作業している人にも見られます。
あせもは、症状の違いから大きく3種類に分けられます。
小さな白っぽい水ぶくれができる水晶様汗疹、赤い丘疹が生じ、かゆみや軽い痛みを伴う紅色汗疹(こうしょくかんしん)、皮膚が部分的に盛り上がって、その部分が汗をかけなくなる深在性汗疹の3種類です。深在性汗疹は亜熱帯地方に多く、日本ではあまり見られません。

あせも(汗疹)の原因

多量の汗をかき、汗管(汗を出す管)が詰まるために、汗が皮膚の外に出られなくなり、皮膚内の組織に漏れ出ます。すると水ぶくれができたり、炎症を起こしてかゆくなったり、赤くてかゆいブツブツができたりするのです。

あせもの治療

水晶様汗疹は特別な治療を行わなくても2~3日で症状が治まります。紅色汗疹にはステロイド外用薬を使用します。細菌感染が加わっている場合は、抗生剤を用いることもあります。
あせもの再発を繰り返さないためには、汗が出たらシャワーで流すか、こまめに拭き取るように心がけることが大切です。

とびひ

とびひは、正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」と称し、皮膚への細菌感染によって発症し、人から人へとうつる疾患です。特にアトピー性皮膚炎の患者さんは、皮膚のバリア機能が低下しているため、とびひにかかりやすいので注意が必要です。
掻きむしった手を介して、水ぶくれがあっという間に全身へと広がる様子が、火事の火の粉が飛び火するのに似ているため、「とびひ」と呼ばれます。
とびひには、水ぶくれが生じる水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)と、かさぶたができる痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)の2種類があり、それぞれの特徴は下記のとおりです。

水疱性膿痂疹

皮膚にできた水ぶくれが、だんだん膿をもつようになり、やがて破れると皮膚がめくれてただれてしまいます。かゆみがあり、そこを掻いた手でほかの場所を触ると、症状が体のあちこちに広がってしまいます。
とびひの多くはこのタイプで、主な原因は黄色ブドウ球菌です。

痂皮性膿痂疹

皮膚の一部に膿をもった水ぶくれ(膿疱)が生じ、厚いかさぶたになります。炎症が強く、リンパ節が腫れたり、発熱やのどの痛みを伴ったりすることもあります。
主に化膿レンサ球菌が原因となりますが、黄色ブドウ球菌も同時に感染しているケースが少なくありません。

とびひの治療

とびひの治療には、主に抗菌薬を使い、細菌を退治します。
また、必要に応じて抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、亜鉛華軟膏(あえんかなんこう)なども用い、かゆみや炎症を抑えます。
とびひは、ひどくならないうちに治療を始めると、より早く治せます。

水いぼ

水いぼは、正式には伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と言い、伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚感染症です。
幼少児によく見られ、かゆみを伴うことが少なくありません。
特に乾燥肌やアトピー性皮膚炎のある患者さんに多く見られます。その理由としては、乾燥肌やアトピー性皮膚炎があると、皮膚のバリア機能が低下するため、細かいキズからウイルスが入り込みやすいことと、かゆみで引っ掻くことにより爪先からうつってしまうことなどが考えられます。
プールでよく感染しますが、水から感染するというよりも、皮膚間の接触やビート板の共有が感染の原因となるようです。

水いぼの治療

専用のピンセットで一つずつ摘まんで内容物を出す方法が一般的です。
ただし、強い痛みを伴いますので、この痛みを軽くする目的で麻酔のテープ(ペンレステープ)がよく用いられます。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、単にアレルギーの病気というだけでなく、皮膚が乾燥することで抵抗力が低下し、様々な刺激によって悪化されやすい皮膚疾患です。
アトピーのお子様の約6割は、血液検査をすれば5大食物アレルゲンのどれかに陽性を示すと言われます。しかしながら、実際にその食品を食べてアトピー性皮膚炎を発症するお子様は、1割以下と言われます。
したがって食物検査が陽性だからと言って、アトピー性皮膚炎の原因がその食物であり、除去さえすれば治るというわけではありません。その食物を1週間ほど食べさせないで皮膚がきれいになり、次の1週間食べさせてみて皮膚が悪くなったような場合は、その食品を3歳ぐらいまで控えると良いでしょう。
また、脂分の足りない皮膚にとっては、汗もかゆみを引き起こす刺激物であり、暑い季節には、肘や膝などの関節の内側や首のしわ部分などに湿疹が生じやすくなります。
乾燥肌や掻きこわしをそのままにしておくと、今度はハウスダストやダニなどに対するアレルギーが起こってきます。湿疹ができてしまったら、治療薬の力を借りて、良い状態に戻しましょう。
なお、アトピー性皮膚炎の治療にあたり、ステロイドの塗り薬に抵抗感をお持ちの保護者の方が少なくありませんが、症状に応じて必要な量を必要な期間だけ使い、症状が軽くなったら薬を減らしたり、弱いものに変えたりするように適切に用いれば、何ら心配はいりません。そしてお肌の状態が良くなった後は、保湿剤でスキンケアを続けることが大切になります。

おむつかぶれ

尿や便に含まれるアンモニアや酵素などに皮膚が刺激され、おむつの当たるところに赤いブツブツやただれが生じます(皮膚のしわの間にできている場合には、カンジダ皮膚炎の可能性もあります)。
おむつかぶれの際は、洗面器にぬるま湯を入れておしりをよく洗い、亜鉛華軟膏やワセリンを塗ります。症状がひどいような場合には、弱いステロイド軟膏を塗ったりもします。